この記事を書いている私はアメリカ、ワシントン州のコミュニティカレッジに正規留学をした経験があります。※詳しくはプロフィールをご覧ください。
留学中、えっと驚くようなカルチャーショックをいくつも体験してきました。今日はあなたにカルチャーショックの仕組みから実例、対処法まで丁寧に教えます!
Contents
留学のカルチャーショックとは?
カルチャーショックとは簡単に言うと、自分の考えや価値観とは違う「異文化」に出会った時に感じる驚き=ショックです。
自分の常識が相手に全く通用しない。相手の価値観が理解できない。自分では絶対にありえないことなのに、相手は全く気にしていない。まさにアンビリーバボー!!
留学中、このような気持ちがあなたの心の中に芽生えたら、完璧にカルチャーショックを受けているといって良いでしょう。
留学中のカルチャーショック【4段階】
一般的にカルチャーショックは4つの段階に分類されます。それぞれの段階を前もって知っておくことで留学中のカルチャーショックに対する心の準備ができます。
1:ハネムーン期 留学開始~数週間
新しい人、物、景色、匂い。。。見るもの聞くもの全てが新しくて常にワクワクする興奮状態が続く時期。一般的に留学開始後数日から数週間は多くの留学生がこの興奮を味わいます。
実際に私も最初の約一ヶ月はハネムーン期でした。初めて見るアメリカの大きい家。運転の荒い市民バス。とてもフレンドリーなアメリカ人。毎日初めてなことばかりで時がたつのがとても早かったことを思いだします。
2:カルチャーショック期 約1~3か月目
新しい環境に少しずつ慣れてくるとあら不思議。新しい環境に対して不平・不満が出てきます。それがこのカルチャーショック期。個人差はありますが、人によって以下のような症状が出てきます。
・イライラして怒りっぽくなる。日本が恋しくなる。気分が落ち込む。
3:適応期(適応開始) 約6か月~1年目
だんだんと新しい環境に慣れてくる時期。言葉も少しずつ話せるようになり、日常生活でも大きな不便がなくなってくる時期です。カルチャーショック期に感じていた不平・不満も少しずつおさまってきて適応できるようになります。
ただ、この時期は気分の波が激しい時期でもあります。なぜなら、「どうしてこうなの!?」とショック期に感じる辛い気持ちと、「どうにかなるから大丈夫」という適応期の楽な気持ちが度々ぶつかるからです。
試行錯誤しながら自分の気持ちと向き合い、本当の意味で異文化に慣れてくる時期といっても良いでしょう。
4:適応完了期 約1年以上経過
新しい環境に完全に適応でき、ストレスなく生活ができている状態。異文化だと感じていた違和感がなくなり、いつのまにか自分の文化の一部として受け入れられるようになります。
実際に私がこの適応完了期に入ったなと感じた時期は留学開始後約一年たったくらいの頃だったと思います。何を見ても特別驚くことも無くなり、不平や不満もほとんど無くなりました。
留学中のカルチャーショック体験談【私の場合】
ではここから、実際に私が体験した数多くのカルチャーショックの中から得に驚いたものを5つお伝えします!
自由すぎる!!授業中、飲食を楽しむ生徒と先生
日本の学校に通っていれば授業中に飲食をしてはいけないですよね?しかし、アメリカの学校では飲食OKなんです!
授業中に生徒がチョコやお菓子を食べて、飲み物を飲んでいるのは日常茶飯事。朝ご飯のシリアルをお皿ごと持ってきて食べながら授業を受けている生徒までいました。
そして、もっと驚いたのが、生徒だけでなく、先生も授業中に飲食をしながら授業をしていたこと。※全ての先生ではありません!
なぜ授業中にお菓子を食べるのか、ある先生に理由を聞いてみました。結果、とてもびっくりな答えが返ってきました(笑)
「だってお腹がすいている中で授業を教えたって集中できないでしょ?だから食べながら教えたほうが効率が良いのよ!」
小さな子供を連れて授業を受けるアメリカ人シングルマザー
私が会計の授業を受けていた時の話です。授業が始まってしばらくした時のこと。急に廊下から騒がしい子供の声が聞こえてきました。何事かと教室の入り口を見ると、そこには40代くらいのアメリカ人の女性と5歳くらいの可愛い男の子がたっているではないですか。
先生がどうしたのか事情を聞くと、彼女はこう言いました。
「どうしても仕事の時間の関係で、息子と離れることができない。授業中は静かにさせるのでどうか息子と一緒に授業を受けても良いでしょうか?」と。
実はアメリカのコミュニティカレッジではよくある光景です。なぜならアメリカのコミュニティカレッジには彼女のように働きながら子供を育てるシングルマザーが多く通っているから。
多くの学校が、彼女のようなシングルマザーでも満足した環境の中で勉強ができるようサポートをしています。日本の大学では絶対に味わえないカルチャーショックの1つでした。
休むひまなし!!常に質問が飛び交うにぎやかな授業
アメリカの大学では生徒がとても積極的に授業に参加します。先生が質問を投げかければ教室のいたる所から手があがるのは日常茶飯事。
先生が話している途中にもかかわらず、質問を投げかける生徒もいます。それだけ授業に対して真剣に取り組んでいる生徒が多いということです。
特に思い出に残っているのはビジネスの授業です。授業中は常に先生と生徒の会話のキャッチボールが続く授業でした。ディスカッションの時間も多く、常に自分の意見が求められます。全く気が抜けない刺激だらけの面白い授業でした。
マスクをしない人々
アメリカでマスクをして町中を歩いてみると気づくことがありました。すれ違う人々の視線を感じます。そうです、アメリカでは99%の人がマスクをしません。
日本では特に冬の時期、風邪防止のために予防としてマスクをつけている人が大勢いますよね?しかしアメリカではそんな人は全くいません。そもそも予防のためのマスク、という概念がないと思います。
アメリカでマスクをつける際は注意が必要ですね。
超フレンドリー!!バスを降りるときは運転手に○○
アメリカではバスを降りる際、ほとんどの人が運転手に対して「Thank you~」と言ってから降ります。どんなに混んでいても、急いでいても関係ありません。
初めてその光景を見たときはとても驚きましたが、同時にとても温かい気持ちになりました。
留学中のカルチャーショック【対処法】
どうにかなると割り切る
まず、カルチャーショックの4段階の表をじっくりみましょう。そして、いずれ慣れる時がくるから大丈夫!と割り切ってみましょう。カルチャーショックはほとんどの留学生が体験するものです。そして多くの留学生が時間をかけながら少しずつ環境に適応していきます。
日本とアメリカの文化が違うのは当たり前のことですよね。まずはその事実を認め、徐々に時間をかけながら慣れていきましょう。あまり深く考えすぎないことが大切です!
規則正しい生活と適度な運動を心がける
規則正しい生活と適度な運動を心がけましょう。留学して特に最初の頃は慣れないことばかりで普段よりも疲れやすくなります。そんな時だからこそ、心と体がしっかり休む時間をとってあげることが大切です。
また、適度に運動をすることで気分がリフレッシュし、深いストレスを抱えにくくなります。積極的に外に出ることをおすすめします。
学校の先生・カウンセラーに相談する
積極的に学校の先生やカウンセラーさんを頼りましょう。誰かに話を聞いてもらうことでストレス発散にもなりますし、自分の考えを見直す良いチャンスでもあります。
自分がどこに不満があるのか、どうしてイライラするのか原因がはっきりしない時こそ誰かに話を聞いてもらいましょう。話を聞いてもらうことでモヤモヤしていた気持ちがなくなってすっきりした人は多いですよ!
事前にアメリカの異文化について勉強しておく
留学をする前に、積極的に異文化について勉強をして理解を深めておきましょう。基本的なマナーを学ぶのはもちろん、どんな行動が喜ばれるのか、逆にどんな行動はいけないのかを勉強することをおすすめします。
事前に勉強しておくことである程度の知識と異文化に対する心の準備ができます。備えあれば憂いなしです!
留学中のカルチャーショック【最後に…】
カルチャーショックは大まかな流れを知っておけば大きな心配をしなくても乗り越えられるものです。そして誰もが何かしらのカルチャーショックを経験します。
せっかくの貴重な留学です。どうせなら自分の常識・価値観とは違う文化とたくさんふれあうほうが有意義なものになる気がしませんか?
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