こんな疑問にお答えします。
この記事を書いている私は、アメリカ・ワシントン州の2年制大学に正規留学をしました。
今回は、海外の大学に入学した直後に新入生全員が受けるクラス分けテスト(通称:プレースメントテスト)についてお話したいと思います。
多くの留学生が対策に苦しむクラス分けテスト。実はこのテストの結果次第でその後の留学期間が大きく変わってきます。
Contents
そもそも「留学後のクラス分けテスト」とは何か
クラス分けテストとは、あなたが海外の学校に入学した直後に受ける学力判定テストのことです。
まず受けなければならないのが英語のテスト。リーディングとリスニングのテストの他に、英作文のテストも受けなければいけない学校が多いです。
また、大学入学の際のクラス分けテストに多いのが数学のテスト。簡単な計算・図形・文章問題など英語で様々な数学の問題を解かなければいけません。
これらのテストの結果によって、現時点でのあなたの学力が点数化され、適切なレベルのクラスに送られることになります。
これが現実!留学後のクラス分けテストで低い点数をとった場合
クラス分けテストで相当悪い点数をとってしまった場合、こんな問題に悩むことになります。主に3つ。
①かなりレベルの低いクラスから受ける→やる気がなくなる問題
②永遠に語学学校!?大学卒業までゴールが遠すぎる問題
③無駄なお金と時間ばかりかかる問題
1つずつ説明していきます。
①レベルの低いクラスから受ける→やる気がなくなる問題
クラス分けテストの点数が低いと、当然レベルの低いクラスからスタートすることになります。
レベルの低いクラスというのは、ほとんどが大学の卒業単位として認められないクラスです。言い方を変えると、あなたの学力ではまだ大学レベルの授業にはついていけないから、このクラスでしっかり基礎固めをしてね、ということ。
そう、本当にレベルが低いんです。
例えば、数学のクラス。クラス分けテストの結果がボロボロで赤点以下だった場合、以下のようなクラスに送られる可能性大です。
- 基本的な筆算・小数の計算のやり方を習うクラス
- 百マス計算の練習ばかりするクラス
ぶっちゃけ、小学生レベルの算数のクラスです。
実は、これは私の友達が実際に体験したクラスの一例です。その友達は数学が苦手&英語があまり読めない状態でクラス分けテストを受けました。結果はもちろん悪く、先生から進められたのがこれらの数学のクラスです。
いくら数学が苦手とはいえ、さすがに小学生レベルの算数のクラスを受けるとは思っていなかった友達。慌てて抗議するも、テストの結果が全てなのでどうにもならずそのまま受けていました。
結果、俺は何のために留学してるんだ、とどんどんやる気がなくなる始末。
これが、クラス分けテストの結果が悪い→予想もしてなかったレベルのクラスを受ける→やる気がなくなっていく現実です。
②永遠に語学留学!?大学卒業までゴールが遠すぎる問題
これは、得に英語のクラス分けテストで低い点数をとってしまうとおこる問題です。
英語のクラス分けテストで低い点数をとってしまうと、大半の人は大学付属の語学学校からクラスをスタートするように言われます。
現実、かなり多くの日本人留学生がこの語学学校からスタートするのですが、ここで1つ問題が出てきます。語学学校からいつまでたっても卒業できない問題です。
どういうことか。実は、語学学校というのは、こんな仕組みになってます。
【語学学校の仕組み】
・レベル1~レベル5(※)まで能力に応じて細かくクラスが分かれる
①現在の自分の英語レベルによってクラスが決定
↓
②各学期末にテストを受ける
↓
③合格したら1つ上のレベルにいける
↓
④レベル5に到達したら語学学校卒業
↓
⑤大学へいける!
※学校によってはレベルが6段階・7段階とさらに細かく分かれている場合あり!
さて、何が問題かわかりましたか?
レベル1のクラスからスタートする場合、レベル5のクラスに行くまで地道に勉強し、ひたすらテストに合格しないと語学学校から出られません。これって、さらっと書いてますが、結構大変なんです。理由は1つ。
英語の勉強の仕方が分からない&自分の思うように英語力が伸びない→いつまでたってもテストに合格ができない可能性があるから。
現実、英語の勉強の仕方が分からなくて、1年・2年と終わりのない語学学校生活に陥る留学生は一定数いました。(私の感覚だと、全体の2割ほどの留学生がこの状態。)
また、終わりのない語学学校生活が続くと、モチベーションが低くなり、目的を見失うケースもあります。
実際、私の友達は大学を卒業する目的で留学をしたのに、英語力が低くて1年半、語学学校に通っていました。しかし、語学学校生活が長く続いた結果、遊びの誘惑に負けてしまい、結局英語力は全く伸びず、、。親に怒られ、帰国していきました。
③無駄なお金と時間ばかりかかる問題
留学にはお金がかかります。そのお金が自分のためになるクラスの授業料だったら良いですが、あまり意味のない・必要性のないクラスに払う授業料だったらどうですか?
クラス分けテストの結果が悪いせいで、本来なら必要ない授業を取らなければいけなくなり、高額な授業料がかかってしまう場合があります。
また、クラス分けテストの結果が悪くレベルの低いクラスや語学学校からスタートさせることになってしまい、当初予定していた留学計画が大きく変わってしまう人も多いです。
これが現実!クラス分けテストで高い点数をとった場合
①初学期からレベルの高い&充実したクラスをとれる
クラス分けテストで高い点数をとれば、最初から大学レベルの授業を受けることができます。もちろん、大学レベルの授業内容なので、勉強量は多いし最初はついていけず逃げたくなることもあるでしょう。
しかし、留学初学期から、こうしたレベルの高い環境にあえて身をおくことによって、結果的には充実した日々をすごせるようになります。あ、自分は今海外にきて、頑張って勉強しているんだと実感する機会が、レベルの低いクラスを受けている時と比べて断然多いからです。
②スムーズな卒業を目指せる
クラス分けテストで高い点数をとることで、初学期から大学卒業単位として認められる授業を受けることができてる、ということです。
語学学校や、卒業単位として認められないクラスばかりを取っていては、大学卒業ははるか遠いゴールとなってしまいます。
逆に、初学期から良いスタートを切れれば、その先の留学計画もはっきりしたものになり、しっかりとした目的を持ちながら日々を過ごすことができるようになります。
③無駄なお金や時間は無し!奨学金を貰えることも!!
クラス分けテストで高い点数を取れば、最初からレベルの高い必要なクラスのみを受けることができるので、無駄なお金はかかりません。また、卒業までのルートも明確になるため、残された時間を計算して有意義な留学生活を送れるようになります。
そして、さらに嬉しいのが奨学金です。海外の大学では頑張っている留学生に対して返済不要の奨学金を出してくれる学校が多いです。初学期からレベルの高いクラスで良い成績をキープすることを心がけていると、奨学金を得られる可能性が高まります。
どうやって、初学期から高い成績をキープできるのかはコミカレ留学者必見!【良いGPAを維持する秘訣を大公開】に詳しく書かれているので是非参考にしてください。
どうでしょうか。クラス分けテストの結果によってこれほど大きな差がでてしまう現実が少しでもあなたに伝われば嬉しいです。
クラス分けテストが意外と大事な初めの一歩だということを覚えておいてください。
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